振袖UP講座-初級編
本日のテーマは着付です
着付は奥が深く、流派によって違いはありますが
基本となる所はほぼ大差はありません
また、きものの種類、TPOによって着付も変わってきます
では、今回は振袖の着付を比較してみましょう
まず、振袖は未婚の女性が身に付ける着物と言うことは皆様ご存知だと思います
未婚の女性が身に付ける衣裳の中で最も格式の高い第一礼装が振袖とご存知でしょうか?
第一礼装である振袖を身に付け、大人になったという自覚を持って、一生に一度の大切な節目である
成人式にの場に振袖姿は相応しいと言えますね
そんな格式の高い振袖ですが、着付方にルールがあります
まず2枚の写真を比較してみましょう!!
①と②どちらが振袖の着付けに相応しいか分りますか?
ではご説明させて頂きましょう
まず衿合せです
全身姿では分り辛いので写真を大きくしましょう
①は合せが浅く大きくあいています
②は詰まっていますね
振袖では、のどのくぼみが見えないように深い衿合せをします
10代~20代の若い方はこの様に深く合わせるのですが
年齢と共にのどのくぼみが見え、合せも浅くなってきます
正解は②です
次は帯の高さ
①は②に比べると低いです
こちらも、衿合せと同じで
若い方は帯の位置は高く、年齢と共に低くなります
なので正解は②
そしておはしょり
①と②を比較してみると
②の方がかなり長いですね
身長や体系にもよりますが、人差し指1本分ほどが目安とされています
長くても短くても不自然になります
②の方がスッキリと見えますね
正解は②です
しかし、最近では少し短めが好まれる場合もあります
短めが好まれる方には人差し指1本分では長く感じられますよね
個人的には5センチ位が好きです
次は上前
←の所です
振袖の一番綺麗な上前の柄が横に行っちゃっていますね
これでは台無し!!
勿体無いです・・・
なぜこうなるかと言うと
1番に考えられるのがサイズが合っていない!!
お母様の振袖をお嬢様が着られる方居られますよね
きものにもサイズがあります
振袖選びにご来店されるお客様サイズがあるの知られない方多いので
少し説明をさせていただきましょう
きものを着る時は
身長・胸囲・腰廻・裄が特に重要になります
お母様とお嬢様で胸囲・腰廻が違う!!
上の写真の様に上前が回りきらない、また逆に回りすぎると言う事になります
こちらは、着付方である程度調節できます
お母様よりお嬢様の方が身長が高い!!
おはしょりがなくなる場合があります
こちらも、着付方で若干調節できるのですが
差が大きい場合はそのままでは着れない事があります
そして、振袖なのにお袖が短くなります
裄!!
最近のお嬢様は手足が長い!!
身長・体系が同じでも裄が合わない事が多いのです
お持込されるお母様の振袖裄が1尺7寸~1尺7寸5分が多いのですが
最近のお嬢様は1尺8寸以上の方が多いです
中には2尺位の方も居られます
裄が短い場合は着付け方で調節する事が出来ません
まだ帯をしていない状態ですが腕がかなり見えています
帯をすると短くなり更に腕が見えます
せっかくの成人式、格式の高い振袖姿なのに
これでは残念すぎますよね・・・
さて、ここまで来るとどちらが正解かお分かりでしょう
正解は②
振袖の着付けのルール
そして着付けで調節できる所、出来ない所
簡単にご説明させていただきました
お母様の振袖で成人式に行かれるご予定のお嬢様
事前にサイズ確認、着装してみましょうね
サイズが合えばOK
合わなければ、サイズ直しが必要になるかもしれません
事前準備はお早めに済ませ、一生に一度の成人式をお迎え下さいね